祝・寄付者100名!感謝と報告のイベントレポート 生態会新テーマ「地味にコツコツ」×「出る杭になる」とは?
- 橋尾 日登美
- 2025年12月29日
- 読了時間: 8分

関西スタートアップの成長を支えるNPO法人として立ち上がり、2028年で10周年を迎えようとしている生態会。この節目に認定NPO法人の認可を受けようと動いています。
そのために欠かせない要件のひとつが、「100人以上の寄付者が、継続して2年間いること」です。昨年から募集を始め、さまざまな方のご支援を賜り、100名を超えることができました。
そこで、生態会の活動をより詳しくお伝えしようと設けたのが本イベント。生態会からの感謝の声をお伝えする場としたのはもちろん、熱い応援をいただいたり励ましの言葉を交わし合ったりと、これからの関西エコシステムを皆で考える場となりました。
取材・レポート・撮影:橋尾 日登美(ライター)
寄付者の方々を募り実施した、「寄付者100名達成!活動報告会」。活動拠点となっている大阪・天神橋筋六丁目のスペース「5.6」にて行いました。
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■ 開催日
第1回:2025年11月12日
第2回:2025年11月29日
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なるべく多くの寄付者の皆さまにお越しいただけるよう、平日と土日にわけて開催し、両日合わせて45名の方にお越しいただきました。(オンライン含む)今回の記事では2日分の模様をまとめてレポートいたします。
事務局長・西山より報告 7年間の軌跡と認定NPOへの想い
プログラムはまず、事務局長・西山の活動報告からスタート。冒頭では「なぜ私は、生態会の活動をしているのか?」と、生態会の起源を、西山自身の生態会との関わりと共に振り返りました。
以前から感じていた「関西には優秀な企業や学生が多いのに、東京へ流出してしまう」という課題感、それが理事長・アレンの想いと共鳴したのが生態会設立の原点です。設立から7年、生態会が積み上げてきた数字は、まさに継続の証です。

その後、具体的な活動内容や運営状況の報告を続けます。最後には、関西の資金調達環境は、年間95億円から200億円規模へと改善しているものの、人材採用や知名度向上にはまだ課題があると、現状についても触れました。
「だからこそ生態会のような中立的な機関が、情報を可視化しハブとなる役割を強化するため、認定NPOを目指す」と語ります。しかし、認定NPO法人格の取得はゴールではなく「信用力を高め、企業や行政と連携し、より強力にスタートアップを支援するためのスタートライン」とのこと。未来へつなげる意気込みを、改めて伝える場となりました。

その意義を踏まえて改めて、115名の寄付者(2025/11/29時点)が7期に集まったことへの御礼を伝えました。参加者からは多くの拍手と励ましの言葉をかけていただく場面でした。
寄付者からの言葉「関西スタートアップ界にとって意義ある存在」
会に参加してくださった寄付者の方々からも数名、コメントをお話しいただきました。
寄付者の方々は、さまざまな立場から生態会に関わってくださっている方ばかり。生態会が取材をしたスタートアップ支援の活動に携わっている企業や士業の方々、活動に関わったライター、学生ボランティアなど多岐にわたります。まさに生態系(エコシステム)の循環が生まれていることも、生態会メンバーにとって喜びになりました。

フリーランス 中小企業診断士 森さん(写真左):事務局メンバーやライターとして参画。スタートアップの課題を知る機会になった。
株式会社Planetary Wellness 西村さん(写真真ん中):生態会が関西スタートアップ経営者の心のよりどころになってくれることを期待している。
株式会社Monozukuri Ventures 代表取締役 牧野さん(写真右):ずっと応援している。継続しネットワークを築いていることは大きな財産であり、今後も生かしてほしいと願っている。

株式会社Planetary Wellness 山口さん(写真左):生態会の取材・ネットワークがスタートアップに不足しがちなつながりを形成し、広がりができた。
フリーランス ライター 八木さん(写真真ん中):関西の情報不足を感じ、ライターとして参画。改善を実感し継続支援をしている。
中登特許事務所 代表弁理士 中登さん(写真右):支援する側・される側の両面で関与。ピッチイベントや生態会の取材で人脈拡大が叶った。
また、生態会の役員陣からもコメントをもらいました。
まずは、副理事長であり株式会社イルグルム代表取締役の岩田さんから。生態会との関わりを振り返り、あらためて「生態会の存在は関西スタートアップ界において意義があるので、ぜひ継続してほしい」との力強いコメントでした。

続いてもう1名は、新監事として就任したばかりの、BCC株式会社 代表取締役社長の伊藤さんです。「関西の人は優しい。多くの先輩に助けられてここまで来れた」と振り返り、「自分が苦労した経験をシェアすることで恩返しがしたい」と、支援への意欲を語りました。

積み重ねた活動とこれまでの縁を、応援という形で返していただく場となりました。事務局メンバーは、じっくりと耳を傾けて、いただいた言葉を噛みしめました。交わされる視線には、積年の信頼が見て取れました。
理事長アレン・マイナーからのメッセージ「地味地味」
生態会を発足した、理事長のアレン・マイナーからもメッセージを発する場面がありました。アレンは投資家として、シリコンバレーや東京で起業支援に関わるなか、普段から「出る杭になれ(Be the Nail)」と、常識を打ち破る挑戦を鼓舞しています。しかし、この日のメッセージは少し違いました。
「大きな夢を掲げて一瞬で燃え尽きるよりも、小さな火を絶やさずに燃やし続けることの方が難しい」

生態会も、アレンが灯した火のひとつ。アレンは生態会が7年続いたこと、それを支援してくださった方々へ感謝の言葉を伝え続けました。「継続は確実に力になる」とアレンの口から聞けたことは事務局メンバーの励みにもなった瞬間でした。
生態会の活動における毎日の積み重ねを、アレンは親しみを込めて「地味地味(Jimi Jimi )」と表現しました。「派手さだけでなく、コツコツと継続する力が関西の強みになる」。それが、生態会が今後目指していくテーマのひとつとなりました。
チャリティオークション開催!個性豊かなアイテムがぞろり
寄付イベントならではの企画として実施したのが、チャリティオークションです。生態会や支援者の方々がアイテムを出品し、売上が寄付として生態会の支えになるというもの。
出品されたアイテムの一例はこちら。
理事長・アレンによる壁打ち権
副理事長・岩田による壁打ち権
事務局長・西山によるプレスリリース添削権
IoTスタートアップの実験機材

特に多くの落札が入ったのは、壁打ち権です。生態会の理事陣にビジネスについて相談できる場が欲しい、とスタートアップからご希望いただきました。
関西エコシステムの未来をブレスト!グループワークで意見交換
感謝の言葉を伝えるだけで終わらないのが生態会。「せっかくの皆さまとの対話の機会、ぜひ意見交換をさせて欲しい!」という事務局の想いから、45分間のグループワークが行われました。
以下をテーマにグループに分かれてディスカッションし、発表していただくというもの。
▶ 関西のスタートアップをもっと支援するには?
▶「生態会」という組織をもっと強くするには?

参加者は起業家、士業、スタートアップ、学生など、様々な立場の方です。あらゆる目線が入り混じり、忖度なしの活発な議論が交わされました。

発表では多様な視点からの提案がありました。たとえば、「起業や成長支援だけでなく、事業撤退やM&A、相続などの出口戦略やセーフティネットの相談機能を持ってはどうか」「ピッチにとどまらず、社会貢献などイベントの幅を広げることで広く、深く関係の醸成をはかれるのでは」など、具体的かつ画期的なアイデアが飛び交う場となりました。

生態会に関わってくださる方は、日頃からさまざまなものに触れて思考を巡らせている方ばかり。多様なコミュニティに進化していることも感じられる一幕でした。
次なるステージへ!地味にコツコツ羽ばたこう!
ここ数年、生態会のイベントの終わりには、理事長・アレンの音頭による「Be the Nail!(出る杭になれ)」の掛け声で締めくくられていました。しかし今回はそれで終わりません。生態会の節目を受けてのニューバージョンです。
「Be the Nail!」を小さいかけ声からスタートし、4回繰り返すごとに大きくし、最後には思いっきり大きな声で拳を突き上げます。

スタートアップはどこも小さなサイズからスタートするもの。それでも戦い続けて成長を遂げます。「小さく、コツコツ、継続」を体現したポーズでした。会場が一体となって手を打ってイベントは終了となりました。

ご参加いただいた皆様、そして日頃よりご支援いただいている皆様、誠にありがとうございました。あらためて感謝を申し上げます。
皆様からの寄付と想いを原動力に、これからも「地味に、コツコツと、しかし確実に」関西の起業エコシステム(生態系)の活性化を目指してまいります。
今期(2025年10月~2026年9月)も、100名の寄付を目指しています。
あなたの応援を、どうぞお願いします。寄付ページはこちら