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  • 執筆者の写真橋尾 日登美

2022年採用トレンドを振り返り|スタートアップが勝ち抜くには


※本ブログは、生態会メルマガ会員に向け配信されコンテンツを加筆・修正したものです



コロナ禍で大きく下がった求人数、2021年以降急速に増加を続けていました。とうとう2022年には、リクルートに掲載されている求人数がコロナ禍以前のピーク水準を超えています。

周囲の人事仲間からも「待遇を上げないと応募が来ない…」という嘆きをよく耳にした年でした。私個人としても、人材ニーズの高まりに合わせ多様化する働き方、採用チャネル…。なかなかハードな局面だなと感じます。




スタートアップは採用弱者!?


資金調達や広報が上手な、一部のいわゆる「イケイケスタートアップ」は別として、スタートアップ企業は採用の難易度がとても高いです。近年の激戦化により採用単価は青天井的に高騰していますし、自社の魅力を整理し伝える取り組みよりも、事業成長に全勢力を注ぎがち。よって、求職者の目には留まりにくいのが現状です。雇用条件、労働環境…不利な面ばかりですね。生態会で取材をしていても、創業メンバーは古くからの友人や知人、個人的な紹介というケースがほとんどです。しかし事業をさらに成長させるには、知り合いの枠を超えた優秀な人材が欠かせません。



広がる採用手法とプラットフォーム




採用活動の中身はこの数年で大きく変化しました。以前は採用媒体に広告を掲載する形式がメインでしたが、現在の主流はダイレクトリクルーティング。待ちの広告型から、スカウト型採用の攻めスタイルにトレンドが変化しています。

そして、選考のファーストステップは、書類選考ではなく”カジュアル面談”がメインに。あくまで”面談”で選考ではないので、合否は存在しません。相互理解をする場です。お互いについて情報交換をした後に「応募していただけるなら連絡ください」と締めるコミュニケーションです。この後にはじめて書類選考へ…なんと道のりの長いことでしょう。

ですが、今はそれが採用手法の主流。求職者ファーストのフローでもあるので、このステップを用意してくれる企業に、良い人材が集まります。


この変化に伴い、採用関連サービスは年々増加。特に2022年はYOUTRUST、MyRefer などの新しい形態やコンセプトを携えたプラットフォームが目立って躍進した年になりました。


YOUTRUST…キャリアSNS

MyRefer…リファラル採用活性化システム



採用応募者と企業をつなぐ重要なファクタ「信用」


「信用」が採用のキーになる時代だよね。という文脈の話題をそこここで目にします。情報にあふれたこの時代だからこそ、お互いが知りたいのは、磨かれたきれいな言葉ではなく、リアルな実情。だからこそ、口コミのような立ち位置の情報が重視されます。

信頼のおける人とのつながりやリアルな情報からキャリアをつなげる…前述したプラットフォームが叶えようとしているのはそんな世界観です。それが大勢に受け入れられ、共感がサービスを大きくしているいま、スタートアップ・中小企業側もその形態にアジャストすべきと考えます。膨大な工数が確保できない、成功体験のなさゆえに参入に踏みとどまってしまう…いえいえ、そこに優秀な人材がいることが分かっているのです。飛び込むしかないでしょう。



スタートアップのしなやかさを活かす




スタートアップは採用弱者となってしまいがち、と前述しました。ですが逆に、多様な変化にスピーディに対応することができるのもスタートアップの特色。最新のプラットフォームや新しい手法は、優秀層が先に気づき、試しにやって来るもの。他社がそこに狩りへ繰り出す承認を稟議に諮っている間、身軽に動けます。柔軟な対応ができるこの強みを最大限活かすのがおすすめです。


生態会で取材をしていても、スタートアップは魅力だらけだ、と感じます。独自性のある事業、自身の影響力を最大化できる環境、手触り感のある業務、優秀な経営層の仕事を間近で吸収し成長できるチャンス…。

企業と求職者のファーストコンタクトが変化している今だからこそ、特徴と個性にあふれたスタートアップにはおあつらえの場です。出会えた求職者が魅力的ならその場で即判断、口説き落とす…。スピード感を持った対応は、スタートアップ界隈の人たちが得意とする戦法のはずです。





流動的で変化の早い人材・採用トレンド。どこに優秀な人がいるのか、そのヒントになる市況感さえあれば、自社の強みを最大限に生かして採用活動ができます。生態会ではこんなご相談も乗ることができればとメンバーみんなでアンテナを張っています。ぜひ、お気軽にご相談ください。


2023年には、さらに険しい戦況になるのでは、と予想しています。採用難の職種が増え、よりバランスが悪くなる、企業と求職者。注目は『採用広報』。取り入れる企業が増加し、企業発信コンテンツにあふれる険しい市場に、もうすでになりかけています。2022年12月のメルマガからは、この件についてお話ししています。2023年1月のメルマガからでもご購読いただけますので、ぜひ。

生態会のメルマガでは、スタートアップ業界の情報を毎月1回メンバーからお届け。採用や人事まわりの情報もお送りしています。またお会いできるのを楽しみにしています!


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