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日本を代表する次世代乗り物メーカーに!glafit

最終更新: 5月15日

関西スタートアップレポートで紹介している、注目の起業家達。今回は、和歌山県和歌山市を本拠地にする、glafit(グラフィット)株式会社 代表取締役、鳴海 禎造(なるみ ていぞう)さんに取材しました。 15歳からビジネスを始め、これまでずっと起業家として歩んできた鳴海さん。本記事では、そんな鳴海さんにglafitの事業内容・起業家としての人生・将来のビジョンについて伺いました。 取材:近藤 協汰(学生ボランティア)・西山裕子(事務局)

生態会:まず初めに、glafitの事業内容についてお聞かせください。 glafit株式会社 代表取締役 鳴海禎造氏(以下、鳴海):glafitは移動手段以上の付加価値を感じられる、『移動が楽しくなる』乗り物を開発する、モビリティベンチャーです。「日本を代表する次世代の乗り物メーカーになる!」というビジョンのもと、目下のところ電動バイクなどを製造・販売しています。 今は主に電動バイクのGFRシリーズの販売ですが、電動スクーターのX-SCOOTER LOMシリーズも販売を予定しています。今年1月のCESで出展し、様々なメディアにも取り上げていただきました。

glafitバイク GFR-01

電動スクーターのX-SCOOTER LOM

2時間以上、熱く語ってくださった鳴海社長

生態会:なるほど。15歳からビジネスを始め、大学卒業後すぐに会社を立ち上げたとお聞きしましたが、もともと起業家としてのキャリアを考えていたんですか? 鳴海:いえ、僕がビジネスを始めた当時は、起業家やベンチャーキャピタルなんていう言葉はなくて。今でこそシリアルアントレプレナー(連続起業家)として講演に呼ばれたりもしますが、商売をやっていたら、自然とそういう区分になったというのが正しいですね。今は逆に、起業環境が恵まれすぎているんじゃないかとも思っています。


生態会:鳴海さんが、ビジネスを始められたころの話をお聞かせください。 鳴海:本格的に商売に目覚めたのは、高校生の時。進学したのは新設立高校で、県内初冷暖房完備、というウリに惹かれて入学したんです。同級生たちの多くが裕福な家庭出身で、ロレックスやヴィトンのようなブランド品を身につけている学生もいて、僕はとてつもなく憧れを抱きました。当時の僕は、お金を持っていません。そこで自分の欲しい服を手に入れて、個人売買の仲介雑誌で販売し始めました。 欲しいものを売るというのがミソで、なぜかというと自分が欲しいものはみんな欲しいんですよ。1万円のTシャツを購入して、仲介雑誌に載せると何倍もの値段で売れましたね。

大学に進学すると今度はパソコンブームが到来して、僕の興味もシフトしました。その頃のパソコンは高額で、気軽に買えるものではなかった。執着心がどんどん強くなって、自分で安い部品を見つけて買って組み立てて。「待てよ、これは売れるな」と。高校時代のように、地元のフリーペーパーに掲載し、オーダーメイドのPCを販売していきました。 溜まったお金で自動車免許を取得し、今度は車へのシフトです。車を買って、カスタムして、当時黎明期だったインターネットオークションで、バンバン売っていきました。大学時代、同時に8台車を持っていたこともありました。 大学卒業後、車の販売会社を立ち上げたんですが、会社として事業を行なっていくと、これまでと同じやり方ではお金が出ていくばかり。結果、いわゆるサラ金地獄に陥りました。畳み掛けるように、取引先が倒産。どうしようもないので、その取引先と交渉をして、従業員のエンジニアを迎え入れました。実はそれがglafitの発案者で、現在の取締役なんです。


生態会:ドラマのようですね。その後は? 鳴海:輸出や輸入の事業も始め、苦難しながら業績はV字回復していきました。そんな中、僕に一つの転機が訪れました。日本初のベンチャー起業家で「The決断」の著者、大久保秀雄さんに弟子入りすることになったんです。 大久保さんの下では「企業のあり方」について徹底的に学びました。特に企業は「社会性→独自性→経済性」の順であるべきという金言が、僕の胸に刺さりました。当時の僕は儲けること、つまり経済性を第一目標にしていて、独自性、社会性が後になっていた。でも経済性が第一目標になると、人や製品、他のもの全てが、儲けるための手段になってしまうんです。 「企業のあり方」を学んだ上で、自社の状況を是正するために、僕たちは「100年ビジョン」を策定・共有しました。そこで、僕たちは乗り物メーカーになると決断し、誕生したのが、glafitなんです。 プロジェクトをやるかやらないか、その是非をマーケットに問おうと思い、クラウドファンディングを始めました。すると3時間も経たずに目標金額を達成し、目標の約4266%、1億2800円ほどが集まりました。これが、glafitの企業として誕生したタイミングです。

多くの入賞歴。

生態会:100年ビジョンを踏まえ、将来の展望についてお聞かせください 鳴海:HONDAもトヨタも日産もスズキも、最初から車を作っていたわけではありません。どれも最初はバイクから始めていたんです。それに倣って僕たちも、最初はバイクから。そして100年ビジョンを念頭に、自動車の製造・販売を目指していきます。 僕たちはフェイズを3段階に分けています。フェイズ1を組み立て式バイクのGFR、2に車体設計が必要なX-SCOOTER LOM、そしてフェイズ3に電気自動車を置いています。 現在、コロナウイルスの影響で、世の中が危機的状況となっています。我々の製品も、部品の調達や海外展開に支障が出て、X-SCOOTER LOMの販売は延期になってしまいました。 そんな中、小さな支援のカタチとして、都内のフードデリバリー業務用に僕たちのバイクGFR-01を2ヶ月間無償貸与することに決定しました。何か少しでもお役に立てればうれしいです。 僕たちは今、フェイズ2に差し掛かったぐらいで、まだまだマイルストーンの一部分が達成されたぐらい。これからもっとエンジンをかけていきたいですね!

軽快に進むスクーター

取材を終えて(近藤) 鳴海さんのお話はとてもパワフルで、これが生粋の起業家か、と思うほどです。こんなワクワクするストーリーを、取材という形で聞くことができる貴重な機会でした。自分は和歌山出身なので、和歌山発ベンチャーglafitさんのさらなる活躍に期待が膨らみます!

最後に、生態会では学生ボランティア・プロボノを募集しています!ボランティアでは、本記事のように起業家インタビューも体験できます。興味がある方はぜひ!

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