関西を拠点に活動するユニークな起業家に迫るこの企画。今回は株式会社キープサーチ代表取締役 CEO 髙田 啓貴さんです。大手人材企業では支援しきれていない、企業の根本的な課題をトータルに解決したい!というパッションあふれるお話を伺いました。
取材・レポート:森令子(生態会事務局)
*2020年3月時点の情報です
生態会 森:御社も生態会もGVHOsaka(グランフロント大阪)がオフィスということで、勝手に親近感をもっていますが(笑)、本日はよろしくお願いします。人手不足のなか、採用支援のあり方にも注目が集まっています。御社の特徴など教えてください。
株式会社キープサーチ 髙田氏(以下、髙田):中小企業の”採用担当者”として、テクノロジーやマーケティングで顧客の人事機能をアップデートしたい、と事業を立ち上げました。私を中心に、採用やWEBの知見を持つプロが、成果報酬型採用サイトの制作、人材採用・企業ブランドコンサルティングといったサービスを提供しています。
私は人材会社大手に新卒入社し、求人広告の営業を担当していたのですが、広告だけでは顧客の根本的な採用課題に向き合い、支援することが難しい、とずっとモヤモヤしていました。その経験から、メディアを売るのではなく、顧客の課題を本当に解決できる、つまり”採用できる”体制を一番に考えています。それが当社の強みです。
森:具体的にはどのようなビジネスモデルなのですか?
髙田:採用支援では珍しい「成果報酬型採用サイト」を導入いただき、そこで採用までしっかりサポートすることで、長期的なコンサルティングの成約につなげていくモデルです。採用サイトは最短5日、導入費用0円と導入ハードルを徹底的に下げています。それを可能にするために、業務プロセスを可能な限り自動化し、テレワーク人材をフル活用するなど、生産性高い組織を構築しています。
求人広告を出せば、採用できる時代ではありません。例えば、原稿内容、更新頻度など細かいところまで、ノウハウを持ったプロが寄り添ってサポートし、人と人との関係を構築しています。プラットフォームに頼らずとも自社HPで人が採れる、採用に強い会社になっていただくためのコンサルティング、それが本質的な採用支援だと考えています。
森:髙田さんも、同席いただいてるCOOの河内さんも、大学在学中から起業家志向だったとお聞きしましたが、どのようなビジネスを手掛けていらしたのですか?
髙田:関西学院大学在学中、サークルを立ち上げ1000名規模のイベントを多数企画・主催、また、女性向けサービス事業も立ち上げ、その後、売却しています。河内も在学時から、アパレルブランド、民泊など様々な事業を成功させており、WEBの商品ブランディング事業の経営者としての知見も、現在の顧客起業へのコンサルティングにも生かされています。
森:経歴をお聞きするだけでも、実行力・営業力がずば抜けているお二人が、同じチームで協働していることも御社の強みですね。これからの成長戦略を教えてください。
髙田:顧客企業の数・規模の両方を拡大し、基盤ができたら、エリアも広げていきます。顧客の課題を根本的に解決するために、どんどん営業して、資金を確保し、やれることを拡げていきたいですね。
取材を終えて(森):なんでも売ってしまいそうな(!)情熱と愛嬌のあるお二人で、エンジニア主体のスタートアップとは異なる、独特な勢いがありました。「関西はプレイヤーが少ないので穴場」な反面、「能動的な同世代は東京に行ってしまっている」という、厳しい指摘も。同世代のリーダーとして、関西でのご活躍を期待しています。
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