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関西で長期インターンシップを紹介し、採用の変革に挑む神大発ベ ンチャー:Re-VOL.

関西スタートアップレポートで紹介している、注目の起業家たち。今回は、長期インターンシップの機会を提供している関西の企業に対して、自社でスクリーニングした優秀な学生を紹介するプラットホームを運営している株式会社Re-VOL.の代表取締役 岸野匡兼(きしのまさかね)氏に取材しました。


取材・レポート:西山裕子(生態会 事務局)・田代蒼馬(生態会学生ボランティア)


岸野 匡兼 氏

岸野匡兼 代表取締役 略歴

岡山県出身。現在、神戸大学経営学部に在学中。大学1年生の時に東京へ行き、長期インターンを経験して多くの学生が起業し、彼らが長期インターン生を採用するというエコシステムが形成されていることに気づく。

関西でもそういった環境を作りたいという思いから、2019年神戸で株式会社Re-VOL.を創業。



■Re-VOL.その事業概要


生態会 田代(以下、田代):本日はお時間をいただき、ありがとうございます。ではまず初めに、株式会社Re-VOL.の事業概要を教えていただけますか。


株式会社Re-VOL. 岸野(以下、岸野):長期インターンシップの機会を提供している関西の企業に対して、優秀な学生を紹介するプラットホームを運営しています。


大阪では約1500社、東京では1万社以上が長期インターンシップの仕組みを導入しています。


現在神戸大学経営学部に在籍する、学生起業家の岸野氏


西山:どういった企業が長期インターンシップの仕組みを導入しているのでしょうか?


岸野:ベンチャー・スタートアップで、比較的規模の小さい企業が多い印象です。


そういった企業は、正社員を一人採用して毎月30万から40万の給料を支払うのであれば、優秀でポテンシャルのある人に時給1000円から1200円で活躍してもらいたいという考えを持っています。


採用目的というよりは、即戦力を求めている企業が長期インターンシップを導入する傾向があります。


西山:御社で紹介する学生のスクリーニングを行っているのでしょうか?


岸野:はい。私たちは、紹介する学生、紹介先企業の両者に対してスクリーニングを行っています。


紹介する学生に対しては、面談を通して、選考を通過した学生のみがサイトに登録できる仕組みとなっています。


紹介先企業に対しても、面談を通して本当に学生にとって有意義なインターンシップを導入している企業かどうかという選別を行います。


そうして、学生との面談を通して彼らに合った企業を紹介し、マッチングを行っています。



長期インターンシップの導入を進める株式会社Re-VOL.


■”日本を強くしたい”と、起業へ 


田代:現役大学生ということで、起業に至った経緯を教えていただけますでしょうか。


岸野:大学1年生の時に東京へ行き、学生が長期インターンシップを経て起業し、その後輩が同じ流れで起業するという、エコシステムが出来上がっていることに気が付きました。 


当時から起業したいという気持ちがありましたので、私自身も大阪の会社でインターンを始めました。そんな中で、フランス語の授業で隣に座っていた岩田と共に、狭い部屋で電話してインターンシップに参加する学生を集め、人材紹介業をスタートしました。


田代:どうして人材紹介の事業を始めたのでしょうか?


岸野:「経済的に日本を強くしたい」という強い気持ちがあります。

高度経済成長は、世界全体の時価総額ランキングで50社中32社が日本の会社だったんですね。それが、今のランキングを見ると、1.2社です。


「日本は終わっている」と言う日本人が増えてきたことを、私自身非常に悔しく感じています。


「僕らは日本人だ」と誰もが誇りを持って言えるような環境を作っていきたいです。

これが私自身の個人的な野望です。


長期インターンシップを広めることで、起業する学生を増やし、新しい可能性を持った企業が生まれます。また、長期インターンシップを経た学生が成長し、就職先の企業の成長に貢献することもできます。それが、自分自身が理想とする世界の実現に少しでも繋がると考えています。


「日本を強くしたい」という強い思いをもつ岸野氏(左)

■強力な神戸市の支援で、成長を目指す

 

田代 : 先日「2021年に神戸市のスタートアップの数を100倍にする」という新聞記事を拝見し、スタートアップにとって神戸市は非常にビジネスがしやすい環境ではないかと思うのですが、その辺りはどうお考えでしょうか。


岸野:神戸市さんには、インターン先のベンチャー企業を紹介していただいたりと、「何かしたい」という時に支援していただく環境が整っていると感じています。


組織を動かした経験が今までなく、何も知らない私にアドバイスをくれる方がいますし、気軽に相談できる環境が整っています。



■今後の展望


田代:今後の展望を聞かせてください。


岸野:現在、「自分に合う仕事が分からないまま、就職しなければいけない」 という多くの学生が抱えている課題を解決するサービス『キャリアビュッフェ』を検証しています。


『キャリアビュッフェ』では、 自身の勤務スケジュールを裁量的に決められる、企業でのジョブ型インターンを通して、学生が自身の得意や価値観に合う仕事を見つけられる機会を提供することを目標としています。


一定期間の勤務終了後、各企業の担当者から自身の勤務実績に関するフィードバックが届き、その内容を基に自身の得意や価値観に向き合う機会を提供します。

また、様々な企業でのジョブ型インターンを通して得られたフィードバックを基に、その学生にとってベストな就職先の候補をレコメンドすることをサービスの最終目標と考えています。


学生の課題を解決するサービス『キャリアビュッフェ』

田代:なるほど、今後の展開が楽しみですね。

本日は、貴重なお時間をいただきありがとうございました。

取材を終えて

「日本を強くしたい」という岸野氏の掲げるビジョンが、非常に印象的でした。学生起業家として、経験や知識がない状態で会社を経営することの難しさや苦悩を語っていただきましたが、そんな中でも掲げたビジョンに向かって、軸がぶれていないという印象を受けました。


また、学生の集客等において、現役大学生であることの強みを存分に生かしていると感じました。産官学と連携したビジネスの展開からも、目が離せません。


新サービスについても熱く語っていただき、Re-VOL.がどのように事業を展開していくのか。今後の動きが非常に楽しみです。(生態会 田代)





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