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スマホをカバンに入れたままで、受付が瞬時に完了!:PaylessGate株式会社

最終更新: 3日前

関西スタートアップレポートで紹介している注目の起業家。今回は、関西を拠点に活動するPaylessGate株式会社代表取締役の足立 安比古(あだち やすひこ)さんです。


代表取締役 足立安比古 氏

京都大学在学中にベンチャーを2社設立。卒業後もペンシルベニア州立大学の客員研究員として超音波を研究し、国際学会で発表。量子力学や光学の研究を行った後、大手電機メーカーで技術者として50件の特許を出願。自身で開発した技術を用いて再度起業に至った。「シームレスな体験で世界を幸せにする」というミッションを掲げる足立さんの、起業にかける想いを伺いました。


取材:西山裕子、垣端たくみ (生態会事務局)

GVH#5にて、足立さんに取材

生態会:2019年に生態会が主催したピッチイベント、スタートアップ誕生!にもご出場いただきありがとうございました。早速ですが、御社事業について教えてください。


PaylessGate株式会社代表取締役 足立安比古氏(以下、足立):タッチレスで専用ゲートなどを通過できる、電子チケットアプリの研究開発をしています。イベント会場などで、ユーザーが読み取り機にスマホをかざす必要がないため、主催者側の受付手続きを効率化できます。2020年3月3日(火)にイベント受付が瞬時に完了する「瞬間楽入」のベータ版をリリースしました。4月に本格版を発売する予定で、年内にダウンロード数1600件以上を目指しています。


このサービスを支えているのが、利便性と安全性を両立した、当社独自の特許技術です。スマホがスリープ状態のままであっても、Bluetoothが作動し、イベントの主催者側の端末との通信が可能になります。そのため、スマホをカバンやポケットに入れた状態でも、数秒で受付手続きが完了になります。また、一度きりのパスワードを自動発行・自動認証することができるので、スーパーコンピューターでも破れないセキュリティを実現しています。PCT(Patent Cooperation Treaty)という国際出願で、10か国近くでグローバルに特許を申請しています。特許を持つことで他社にまねされにくくなり、当社の優位性の一つとなります



瞬間楽入と紙の受付の違い

生態会:Amazon Go などもレジがなくても決済が完了できて、お店側と購入者側とのやりとりが簡素化されています。どんなところが違うのでしょうか?


足立:実は、Amazon Go は、スマホのQRコードを表示させてゲートでかざす必要があります。弊社のサービスでは、スマホをゲートにかざさずにゲートを出ても決済が完了します。ゲートを出た後にバイブが鳴って、何を買ったのかを確認することができます。こちらの動画がわかりやすいので、ご覧ください。



生態会:非常にわかりやすい動画ですね。これなら協力者や資金提供者も集まりやすいかも。今後は資金調達のご予定はありますか?


足立:はい、あります。一つの組織・個人から多額の資金調達をするのではなく、複数から少額ずつ資金調達を予定しています。


生態会:過去には、資金調達の段階でアメリカなどの海外に行かれたと伺いました。関西とアメリカでの資金調達の難易度の違いはありましたか?


足立:大きな違いがありました。やはりまだ関西では資金調達をしづらいと感じました。アメリカには、各50州にVCやエンジェルがいます。アイデア段階でエンジェルが資金提供してれることもよくあります。一方、関西のVCとエンジェルの数は少ないので、資金調達をするのは難しかったです。また、アメリカに限らず海外では、理系の博士号(ドクター)を取得しているVCも多くいるので、専門的な話でもスムーズに会話が進みました。関西に限らず日本では、理系ドクターVCはほとんどいません。仮にプロトタイプを作っても、事業計画がなければ高額の出資を受けにくい。


生態会:生態会としても、より資金調達をしやすい生態系づくりをしていきたいと思います。最後に、この事業にかける想いを教えてください。


スケール大きな、ビジョンを語る足立氏。

足立:私たちのミッションは、「シームレスな体験で世界を幸せにする」。スマホひとつで、どこへでも行ける世界を目指しています。昔は映画館やテーマパークで、紙のチケットを受付に渡して入場するのが当たり前でした。現在は、バーコードやICカード、スマホの画面を読み取り機にかざして入場するようになりました。しかし、それでも受付完了まで時間が必要で、利用者の手間もかかります。提供者側もバーコードなどの発行や、ゲートでの人的コストなどがかかってきます。それ等のコストを弊社の技術で削減することで、多くの方々にとって快適な世界になると思います。


今後参入していきたい市場は、自動販売機、コンビニ、鉄道、スマートキー、ホテルなど、大規模でかつ世の中にはかかせないものばかりです。また、利用者の増加に合わせて、無人認証ゲートなどのハードウェアや決済機器の開発も進めています。シームレスな体験を、さらに世の中に提供していきたいです。


生態会:そんな便利な世の中が早く実現されることを期待しています!益々のご活躍をお祈り申し上げます!


取材を終えて(垣端):PaylessGateさんの世界観が実現された世の中をイメージすると、ワクワクが止まりませんでした!ありとあらゆるサービスが、シームレスになるといいですね。生態会でも引き続き、お力になれればと思います。



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