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【シェアオフィス訪問】GVH #5

生態会では、シェアオフィスを訪問して、運営者にインタビューをし、それぞれの提供する起業支援、その強みや弱みについて迫っています。(過去の紹介記事はこちら:オギャーズ梅田The DECKbillage OSAKASERVCORPGVH Osaka


第6回目の訪問先はGVH #5(ジーブイエイチファイブ)(以下#5)、2019年9月下旬、生態会事務局の森令子がお話を伺いました。


”阪急グループのあふれる梅田愛”をビシバシ感じる、とても心強いお話をお聞きできました。インタビューにご協力いただいた阪急阪神不動産株式会社 開発事業本部 都市マネジメント事業部 梅田事業創造グループの津田知華子さん、二川健吾さん、ありがとうございました!

レポート:生態会事務局 森令子



#5 のある阪急ファイブアネックスビルは、赤い観覧車で有名な「HEP FIVE」のすぐ裏手。梅田の一等地ながら、外の喧騒が嘘のようなグリーン溢れるおしゃれな雰囲気で、起業家たちが真剣な様子で打ち合わせやデスクワークに励んでいました。

生態会(森):いつも生態会の活動にお力添えありがとうございます!2019年2月「スタートアップ誕生!」、同年9月の「第二回スタートアップ誕生!&人材マッチング」と生態会の節目のイベントごとに、#5 さんに会場提供いただいておりますね。改めて、本日はよろしくお願いいたします。「”阪急”に選ばれし、有望な起業家が集う場所」というのが、#5 に対する私のイメージなのですが、コンセプトなど教えてください。


#5(津田):#5 は、GVH Osakaでの経験を足がかりに、阪急電鉄の不動産部門の新規事業として、2014年に開業した起業家支援の拠点です。関西の起業活動支援の更なる加速を目指しており、梅田駅から徒歩3分圏内というビジネス街としては最高の立地で、さらなる関西の価値向上という長期的視点で”街づくり”を行っています。


生態会(森):#5 の特徴はどのような点ですか?


#5(津田)成長指向のスタートアップ企業が揃っていることです。#5 では、専門家である登録推薦機関から推薦された起業家を審査し、ビジネスに対する熱意や、私たちと思いを共有できるかなどを確認して入居いただいております。すでに起業されている方がほとんどですが、 会社設立前の方なども入居されています。


生態会(森):梅田駅前の本当に抜群の立地で、阪急さんの本気を感じます!施設・サービス面での特徴を教えてください。


#5(津田):2018 年に拡張し、現在は4フロアで展開しています。この1年ほどで入居が急増し、現在は 50数社が会員様となっています。2Fはコワーキングスペースで、フリーアドレス制です。シェアオフィスは2~10名の個室ブースを3フロア展開しています。いずれも立地から考えても格安といえます(笑)。

 ある程度の人数まではコワーキングで、増えてきたらシェアオフィスで、という使い方も可能です。セミナールーム・会議室(各無料時間有)、複合機などの設備が24時間365日利用可能、登記可能、商談にも最適ですし、とにかくベストな環境だと思います。


 また、「数年でスケールアップする」ための支援として、先輩企業や専門家などのサポーター会員に様々な経営課題について相談できるほか、登録推薦機関や、もちろん阪急グループのネットワークも活用して、様々な繋がり、機会を提供できるのも特徴です。


生態会(森):会員の起業家はどのような方々ですか?


#5(津田):”成長指向”の方が多いのでやりたい事がフワフワしている会員様はいないですね。金融機関、ベンチャーキャピタル、公認会計士事務所、法律事務所など 30 数社の登録推薦機関のネットワークなどから推薦されてくる方々なので、”VCから投資を得て7−8年で大企業になる/EXITを目指す”といったスケールを考えている方も多くいらっしゃいます。だからこそ、会員同士で同じ悩みを共有できたり、活発な交流が生まれているのだと思います。

 2018年11月に、阪急阪神不動産と大阪府がベンチャーエコシステムの構築を推進するために連携協定を締結しており、大阪府の支援するベンチャー起業を#5がサポートしているので、その方々もココに集っています。


生態会(森):起業家支援において、気をつけていることはなんですか?


#5(津田):我々のこれまでのスタートアップ支援活動も、微力ながら関西では徐々に浸透し、#5 に集っているからこそ築くことができるネットワークもできてきました。また、成長ステージも様々な会員様なので、こちらから一方的にサービスを提供するだけでなく、求められているサポートを見極めるようにしています。

 現在は、”TGIF”という懇親会を月1回、金曜日に主催しています。難しいことはなしで、ただ集まろうという会です。3年ほど前のTGIFは勉強会も兼ねていたので、「あのVCはここを見てる」「あそこへのプレゼンはこんな資料構成がいい」「チームはどう作る」などリアルな経験を共有したり、セミナーをしたりしていましたが、今は、懇親だけで十分に機能しているという感じです。そういえば、勉強会も懇親会もそもそもは会員主導で始まったんです。「サポートを求められたら、出来ることはすぐやります!」というスタンスですね。


生態会(森):「どこに#5のスタッフの方がいらっしゃるかな~?」とフロアを見回すと、受付や事務所ではなく、いつも会員さんと一緒にデスクで肩を並べて仕事していらっしゃるのが特徴的だと、来るたびに思っていました!そこで生まれる日々のコミュニケーションが、”必要なサポート”の見極めに役立っているのでしょうね。


#5(津田):そうですね。一緒に仕事してます(笑)。デスクもシェアしてるので、密にコミュニケーションが取れていますね。他にも、会員を「大阪のスタートアップ」として対外的に認知させるというのも#5の提供できるサポートです。マンションの一室でやっていては、声がかからないかもしれない。けれど、#5 の会員になれば、街全体には様々な支援者がいるし、例えば スタートアップのイベントで阪急阪神不動産が出展し会員様がピッチする、といった機会も少なくないです。何かあればお声がかかる存在ではあると思います。


#5(二川):スタートアップの支援活動は様々な形で行なっています。例えば、生態会理事長アレン・マイナーさんがCEOのサンブリッジグループとは、GVH Osaka 設立以来の協力関係ですが、グループ会社のサンブリッジコーポレーションが運営している「 梅田スタートアップファンド1号」に出資しています。


生態会(森):現在の課題はありますか?


#5(津田):不動産会社として”街づくり”から考えると、スタートアップには成長してもらい、将来的には当社のテナントとして梅田にオフィスを構えてほしい訳ですが(笑)、#5 の個室オフィスは頑張っても10名までの広さです。そこから増員していく際に適した物件が周辺にない、特に、今は梅田は空室がありませんし。将来の大企業候補として長期的なつながりを持つべく、梅田という街全体で機能を整える、というのが不動産会社としての課題です。


#5(二川):イノベーションのための多様性という意味で、もっと海外との繋がりを強めたいですね。例えば、ロンドン、シリコンバレー、深セン、上海など海外のスタートアップ支援機関との連携を深めたいです。PLUG AND PLAYのようなグローバルな支援機関は多数ありますが、大阪にはなく、JETRO含め個別に動いている状況です。海外のベンチャー受入について、”大阪でのエントリーポイントは#5”というような存在になりたいです。海外のスタートアップのスピード感は、必ず地域への刺激となるはずですし、会員様のグローバル進出の支援もやりやすくなります。

 すでに、欧州最大級のアクセラレープログラムの大阪開催”Startupbootcamp SCALE Osaka”が決まっており、2019年11月から3ヶ月、10社の海外ベンチャーが#5にやってきます。日本での地域メンターとして、先輩起業家、法務、会計などさまざまな分野でのサポートを提供していきます。アレンさんにもメンターとしてご尽力いただく予定です。これを皮切りに、本格的にグローバル展開していきたいです。


生態会(森):最後に、起業家の方へメッセージをお願いします。


#5(津田・二川):関西でも起業できる環境は整っていますし、若干飽和状態ともいえる東京と異なり、手厚い支援が受けられます。数が少ないから目立つ!というのも立派なチャンスです。事業者のオープンイノベーション事例も増えていますし、思いがあるなら、ぜひチャンスを逃さずに勇気を持って踏み出してください。

 梅田は、ウメキタ2期、阪神百貨店リニューアルと、まだまだ変わっていく街です。「スケールするぞ!」という成長志向があり、梅田を拠点としたいスタートアップの皆さんをお待ちしています!


GVH #5(ジーブイエイチファイブ)情報

GVH#5スタートアップ会員:コワーキングスペースとシェアオフィス(個室)を用意(ともに月額課金制)

*入会には、GVH#5登録推薦機関からの紹介が必要。登録推薦機関からのご紹介後、GVH#5での面談および書類審査を経て入会が決定。

*内容は変更の可能性があります。詳しくは、GVH #5 にお問い合わせください。

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